さてさて、どういうわけだかサモンナイトのキャラ達が
コチラの世界に来てしまっているようでございますです、はい。
一体何がなんだかわかりません。
でも・・。顔がにやついてしまうのは何故でしょうか?
誰か教えて下さいまし〜!!

と、いうわけで。
バイト帰りにはんば死にかけた私は、今わんこマグナとラブリーハサハの手を引いて全速力で走っております。後ろからは他のサモンキャラ達がちゃんとついてきて下さってますですよ、はい。

にしても・・・。

「(うふふふふふふふふふふふふ、やだ、笑いが止まらないわぁ〜!)」
思いがけず、思いがけない人々に会えた私。
完全にどっかいってますね、頭が。
ま、後ろの面々にはこのにやけきった顔は見えないからいいとして。
偶然にも私の顔を見てしまった人は、さぞかし酔いも覚めることでしょう。
世間的にも貢献している私、えら〜い!!(違う)

とりあえず地下街の中を突っ切って、長い一本道を走り抜ければ程なくついたのは地下鉄の駅周辺。割合大きなスペースがある一角だった。
一人でここまで来るには、ちょっと勇気がいる場所だったりするのだが、あいにくとこちらには大勢の人がいるし、心配はないだろう。
それにいざ乱闘になろうとも、こちらには夫婦漫才師冒険者とレルムの村木こり双子と黒騎士様がいるんだから、怖くもかゆくもないわ!エッヘン!


「さて、とりあえずこの辺でひとまず落ち着きましょうか。」
私は辺りを見回したが、敷いて座れそうな新聞紙は全く見あたらない。

おっかしいなぁ・・。
地下鉄なら新聞紙の一枚や二枚見つかるもんだと思ってたのに。

仕方なしに鞄をゴソゴソ漁ってみる。
すると。
包装の練習をするから、といってもらってきた大量の包装紙が目についた。
「よっしゃ、これでなんとか代用できるわ。」
私はバックの中から包装紙を取り出すと、
遅れてここへ到着した女性陣に次々と渡していく。
「これは?」
紙を手に首を傾げるトリス(にゃあぁぁぁ、超ラブリー!!)に、私は
「それを下に敷いて座ってくれる?他に座れそうな場所がないから、地べたに直接座ってもらうしかないんだけど、それじゃ服が汚れるものね。だから下敷き。」
「え、俺たちには?」
「何言ってるかな。これは女の子だけ。男は地べたに座ってなさい。」
催促するように出してきたフォルテの手を軽くはたいて、
私は全員を座るように促した。


しかし・・・。
「ねえ、貴方もこっちへ来たら?」
なぜか一人だけ輪から離れた位置に立っているルヴァイドに声をかける。
と。彼は少し顔を上げてこちらを見遣り(うにゃあぁぁ、かっこいいよぉ!)、
「構わん。ここでも声は十分に聞こえる。」

・・・いや、確かにそうだけど。
なんかこれじゃ仲間はずれにしてるみたいで、私の方が気にするんだってば。

・・・おっし。

私は立ち上がると、まっすぐルヴァイドのところまで歩いていく。
そしてそんな私の行動を訝しみの表情で見ている彼の腕をとった。
「貴方はそれでいいかもしれないですけど、私はそれじゃよくないんです。
これじゃまるで仲間はずれにしてるみたいじゃないですか。
ですから、こっちに来て下さい。」
「俺はいい。」
「私はよくないです。」
向こうがキッパリ問い返すと、私も負けじと言い返す。
「なんかよくわからないけど、貴方がそこにいる人達と『仲良しさん』じゃないことくらいはわかります。そこの赤触覚が貴方のこと、睨んでるしね。」
「誰が赤触覚だ!」

不満の声を上げるリューグは、とりあえず無視。
「だけど、『呉越同舟』『一蓮托生』!!そんな昔のことはひとまず置いておいて、今はこの先のことを考えていかなきゃいけないんだから!!赤触覚の視線が気になるなら、あれをカボチャとでも思っておけばいいんです。」
「・・・変わったやつだな、お前は。」
「よく言われます。」
私が促すと、ルヴァイドは何も言わずに一緒に来てくれた。
うふふふ、ちょっぴり美味しい役どころかも・・。

 

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