は静蘭が去って行ったのを黙って見つめていた。
さっき頭を撫でられた時、接触してしまったので、静蘭の意識が流れてきてしまったのだ。
まだ、それが『小栗鼠みたいだ』の様なものだったから良かったものの。
もっと重要な秘密などだったら、大変な事になっていたかもしれない。
幾ら指導してもらったとはいえ、自分が油断していたら、ふわっと相手の意識が頭の中に入ってきてしまうのだ。
(危なかったです〜)
そこへちょうど迎えの人が来たので、今の事は頭の淵におしやり黄家邸へ帰った。
【温かい場所】
トタトタトタ
ガラッ
「ご主人様、御呼びですか?」
あの可愛い足音と声に、仮面で顔は見えないが、多分顔が緩んでいるだろう。
そう、ご主人様こと、黄鳳珠はなにかとを気にかけるのだ。
は奉公人なのだが、鳳珠はを本当の娘のように扱っている。
一度鳳珠は、に『私の娘にならないか?』と聞いてみたら、やんわりと断られてしまった。
その時は、たとえ鳳珠と言えども多少ショックをうけたみたいだった。
他の奉公人達も、を妹や娘の様に見ていて、としては奉公人の立場なので申し訳ない部分もあるようだが。
「この野菜はが買ってきたのか?」
「はい!今日はご主人様が「二人の時は名前でいいぞ」
「はい!奇人様が久しぶりに帰ってきたので
美味しいものを、と思って旬の野菜を買ってきたんです」
「うむ。確かに美味い」
もう、親馬鹿(親ではないが)の域だろうか。
鳳珠の声音も、普段戸部で聞くものより幾分か優しく感じた。
「ありがとう御座います!!」
大体の人間は人から褒められると嬉しいもので、もその人間の中の一人であり、やはり、主人に褒められるのは嬉しいものなのだ。
それからは二人で、鳳珠が家を留守にしていた頃の事や今日市場であった事など、色々な話をして楽しいひと時を過ごしたのであった。
*後書き
えーと・・・何が何だか、ごちゃごちゃしちゃって、すいません。
優しい鳳珠とのひと時が書きたかったんです。
主人公が鳳珠に能力の話をしたかは皆さんの想像にお任せします。
しかも、勝手に変な設定らしきものを付け加えてしまって……もう内心こんなもので良いのかと、ドッキドキです;もう文才の無さがありありと解る・・・
読心能力凄く無理やりって感じが・・・aiko様続きよろしくお願いします。
誤字脱字があったらすいません。
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